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花は桜。古くより花王と称され、我が国の国花ともなっている桜の花。その優美な趣は、真っ先に春の訪れを告げる日本の美の象徴として人々の心をとらえ続けています。
山形で生産されている啓翁桜も、そんな喜びの花のひとつ。夏から秋にかけて昼夜の気温差が大きい独特の気候風土が、他には見られない充実した花芽を育て、均整のとれた美しい花を咲かせます。
また、寒冷な気候を活かした促成栽培により、いち早く全国に出荷され、春を待ちこがれる人々の心をなごませます。 |
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昭和5年、久留米市山本の吉永啓太郎が中国系のミザクラを台木にしてヒガンザクラを接いだところ、穂木として使ったヒガンザクラからその枝変わりとしてできたものです。
啓翁桜の命名者は久留米市の弥永太郎氏で、吉永氏の名前の一字をとって啓翁桜としました。 |
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さくらの枝物は、早春を告げる花材として、正月から、好んで使われています。
啓翁桜は、つぼみが開花すると、うす紅色をしたボリューム感のある花が綺麗に咲きそろって、春の明るい華やかさを演出してくれます。
樹勢強く、横張りせず、立性で枝の伸長がよく、かなり枝を切り込んでも弱らないので切枝用に適しています。
特に、枝がスプレー状になるため、現代的なフラワーアレンジに、とても適しています。 |
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啓翁桜は枝物用の園芸品種で、秋が早く訪れる山形県では気象条件を活かして、一度眠りに入った桜を1m30cm程の長さに切って束にし、40度の温湯に一時間浸漬して、その眠りをさまさせます。これを休眠打破といいます。
その後温室で加温し、つぼみを膨らませて開花直前に出荷します。
この技術は、昭和40年代に山形県園芸試験場で開発され、昭和50年代から県内全域の中山間地域を中心に、全国に先駆けて正月前に出荷する産地づくりが進められており、山形県を代表する花きのひとつになっています。 |
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